
こんばんは。きーぼです。(@protein_onakeen)
皆さんはエキストラのアルバイトをしたことがありますか?
ほとんどの人がエキストラは知ってるけどやったことはないと思います。
僕もこれまで「エキストラ」という仕事があるのは知っていましたが、「自分でしてみたい!」と思ったことはありませんでした。
しかし転職することとなり、1ヶ月ほど自由な時間が出来ました。
そこで、これまで経験したことのない仕事をやってみたいと思い、エキストラの募集を見つけて応募することにしました。
このエキストラのお仕事への応募がきっかけで、28年の人生で最も恥ずかしい体験をすることとなるのです、、、
エキストラのアルバイトの面接内容
どんな人が面接に来ているのか
エキストラという珍しいアルバイト

そもそもエキストラとは?
テレビドラマや映画などの映像作品分野では、通行人、群集など物語で重要性の少ない役を演じる出演者のこと。必ずしも職業俳優が演じるわけではない。日本の映画業界では、「仕出し」、古くは「ワンサ」とも言う。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
僕もエキストラといえば、通行人のイメージでした。
しかしながらエキストラの中でも、台詞がある場合もあるようです。
僕がエキストラの仕事に応募したのは、通行人役を適当に行うだけで数千円のアルバイト代がもらえるし、有名な俳優さんや女優さんが見れるかも!?という邪な考え方が根本にありました。
そのため芸能事務所にエキストラ枠で登録され、「何月何日の何時から何時まで空いている人〜??」と一斉配信があり、それに返信するだけでお仕事が出来るのだと思っていました。
しかし、その考えが甘かったのです。
エキストラの面接内容とは?

今回お伝えするエキストラのお仕事は、あくまで僕が受けた大阪の芸能事務所での面接となります。
面接は2回ありました。
1回目は簡単なアンケートシートに必要事項を記入するものでした。
簡易版の職務経歴書みたいな感じですね。
変わっていた点は、好きな俳優や、得意な演技、演技歴、所属事務所の有無を記載するところがあったことくらいです。
ちなみに僕は完全未経験者だったので、好きな俳優欄に「山田孝之」とだけ書いておきました。笑
面接で聞かれたことは、下記のとおりです。
・今の仕事について
・エキストラの仕事への応募理由、きっかけ
・芸能界に興味があるか
・俳優という仕事に興味を持ったことが過去を含めてあるか
・1週間〜1ヶ月の撮影に帯同できるか
・2次面接兼オーディションにいつ来れるか
・・・えっ??エキストラにオーディションあんの!?!?
・自己紹介、自己PR
・過去の演劇経験の有無
・どんなエキストラの場面で働いてみたいか
・もしチャンスがあったら俳優になりたいか
・台詞読み
・・・なんで??エキストラ希望なのに台詞読むの!?!?
僕は普通の人よりも恥の多い人生を送ってきたという自負がありますが、そんな僕の人生においても最も恥ずかしく、辛い瞬間でした。
2次面接も1次面接の時と同じく、5分前に到着しました。
「廊下で待っててください」とのことでしたので廊下で待機。
一緒に待機しているのは60代の女性(後ほど発覚しました)。
部屋の中からは、何やら台詞を読んでいるような若い女性の声が聞こえてきます。
(まさかエキストラ志望の僕が台詞を読むことはないよね、、、)
ちょうど5分経ったタイミングで1名女性が部屋から出てきました。
「本日はありがとうございました!」
気持ちの良い挨拶です。
その後、アシスタントの方に「部屋の中でお待ち下さい」と告げられ部屋の中へおばあちゃんと一緒に入ります。
部屋に入ると、若い女性がいくつか台詞を読んでいるところでした。
「この卵焼き美味しいね、どうやって作ったの?」
若い女性はこの台詞を泣きながら読んでいたのです。
(えっ?なんでこの台詞で泣けんの??)
この瞬間、自分も同じオーディションを受けることを再認識し、全身の血の気が引いていくのを感じました。
若い女性は面接官から台詞についてのフィードバックをもらっており、非常に好感触でした。
その後、僕の番となりました。
簡単な自己紹介を行ったあと、面接官から、
「それじゃ、一応台詞読みしてみよっか」
(終わった、、、)
口の中の水分が全てなくなりました。
ルールは下記の通り
・台詞は計10個
・それぞれの台詞に対して、4つの心情(条件)が書かれている
・その心情に合わせた声色で台詞を読み上げる 台詞(10)×心情(4)=40個
本物の地獄はここにありました。
僕はここで中途半端にやるのが一番寒いと思い、全力で台詞に心情を載せて読み上げました。
「この卵焼き美味しいね、どうやって作ったの?」
(あれ?何度読んでも全部同じになっちゃう。さっきの女の子みたいになんで出来ないんだ??)
結果的に、本来40個やるはずが僕は下手すぎたのか16個くらいで終了となりました。
さっきの女の子みたいにフィードバックがあるのかと思い、面接官の方をチラ見すると、面接官は
「、、、はい!!終了です。本日は以上になります。ありがとうございました。」
とだけ、僕にフィードバックしてくれました。
フィードバックしてくれてありがとう、名前も知らない面接官さん。
とんでもない恥ずかしさの中、最後の挨拶くらいはしっかりしようと思い、気力を振り絞って挨拶し、その部屋をあとにしました。
ビルから出た途端、胃液が何度も逆流してきました。
極度の緊張で吐きそうになるという経験を初めてしました。笑
(あれは緊張だったのか、辱めのストレスだったのか、、、)
これが、エキストラ面接及びオーディションの全容です。
エキストラの仕事に向いているのは俳優や女優を目指している人だと強く感じました。
もしくは、もともと芸能界に興味はあったけど今の生活基盤を壊してまで挑戦することは出来ないと考える「元演劇部」みたいな人ですね。
単純な好奇心だけでエキストラのオーディションに行くと、死ぬほど恥かきます。笑
少なくとも、僕がオーディションでお会いした人たちは全員、演劇経験者でした。
ただ、オーディションから2日後、合格の連絡が入りました。笑
エキストラ志望は全員合格にするのかもしれませんが、今週の日曜日に契約をしに行ってきます。
これで晴れて僕も「俳優」という肩書きを手に入れます。
こういうことがあるから、人生は面白いです。
エキストラバイトは覚悟が必要だぞ!という内容の記事でしたが、オーディションで恥を描いた経験も、1週間で笑い話になります。
迷ったらとりあえず挑戦するのが人生における最適解だと思います。
やってから後悔するかどうかは、その後の自分の振る舞いにかかっています。
、、、なんか安いペラペラの自己啓発本みたいな締めくくりになってしまいました。笑
とにかく、「この卵焼き美味しいね。どうやって作ったの?」という台詞は一生忘れません。
エキストラシリーズはまだまだ続きます。
次回は、「契約&実際のお仕事編」でお会いしましょう!
本日は以上!!!!